えのもとさんの読書日記

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

「気軽にできるように見えるスキル」ほど、すごい。

 こんにちは!

今日は、仕事での「スキル」をテーマにしたいと思います。

 

そう。スキルです。

 

みなさんは、仕事で使うスキルというと、何を思い浮かべますか?

 

パソコン操作能力?

調整能力?

取引先との良好な関係?

先を見据えた計画?

 

たくさん出てきますね。

一般に「仕事ができる」というと、

ヒット商品を次々生み出す人とか、クレームがない完璧な仕事を思い浮かべてしまいます。あるいは、問題があったとしても、この人なら任せても大丈夫!と迅速な対応力のことを指していることでしょう。

 

売り上げだとか目に見える成果で仕事ができると一蹴されては、モチベーションも落ちてきますよね。

しかし、契約をバンバン取る営業以外にも、活躍している人はたくさんいます!

 

その最たる職種が「事務職」です。

 

事務職というと、一般事務から経理事務、貿易事務などたくさんありますね。

何かを売るだけでは会社の売上管理はできませんから、

「コスト」「人件費」「生産管理」「企画」など、色々な仕事が会社の中には存在するのです。

 

事務職では、自分が外部に物を売って営業するわけではないので、できることは「コストを抑えること」に尽きます。

 

資本主義社会では利益率を上げるために、この「コスト」を下げることに躍起になっていますが、それも当然のことですよね。

物は必要とされたら売れ続けますが、市場が縮小する、パンデミックで購買力が下がるなど、安定して売れ続ける保証はどこにもありませんから。

そうなると、コストを下げた方が簡単に利益率を上げることができるのです。(その差典型例は人件費カットですが、リストラや減給をしまくることは倫理上ダメですよね)

 

 

こんな話知ってるし、想像もできるよ!!

と思いましたか??

「そんなの当たり前じゃん」と思えた方は、すごいです。会社について、ビジネスについてよく勉強されてるので、問題ないです。

もしも、本記事で「そうなんだ!知らなかった!」と思った方は、今後の仕事にもこの「コスト」という視点を意識することは、とても大事になってきます。働き方も変わり、周囲から一目置かれるようになるでしょう。

 

ここで何故当たり前の話を前置きとして持ってきたのかと言うと、この当たり前のことは、周囲と強調して仕事をする上で欠かせないマインドセットになるからです。

意識しているか、していないかでは、上司に相談する時も、会議で話される問題についても、変わってきます。

それがないと会議を聞いていても、「で、これから私はどうすればいいの?」という状態になってしまうのです。しかし、当たり前の前提を持っていれば、派遣社員でも「自分がどう次のアクションをすればいいのか」が見えてくるのです。

 

コミュニケーション能力も、社内での仕事の回り方も、

「ハッキリと言語化できない、見えないスキル」になります。

 

ビジネス書を読んでも効果がないと思ったことはないでしょうか?

 

話の聞き方とか、仕事をする上でのマインドセットとか、経営哲学とか。

売り上げやコスト削減の数字には直結しないので、意味がないと感じることもありますね。

 

そんな意味がないと感じている情報や考え方でさえも、

知るのと知らないのとでは、行動に差がついてきます。

 

たとえばですが、

「協調性は大事だよ!」というのは、学生時代から教えられてきた当たり前の情報ですよね。当たり前すぎて、情報とすら感じず、常識と捉えてしまいます。

しかしそこに、「協調しすぎると保守的になって企業に良くないから、自分が思う改善を行動した方がいい!」という情報を、どこかで目にしたら、いかがでしょうか?

 

「そうなんだ。じゃあ手始めに、自分がこうしたらどうかな?と思うことを調査して、改善効果を数値に出してみよう」と思って行動すると、どうでしょうか?

上司にそれじゃ効果ないとか、甘いとか言われたとしても、

「積極的に提案してくれるなんて…熱心なやつだな。任せてみよう」と思ってくれるかもしれません。そうなるとしめたもので、上司が助言をくれたり、サポートしてくれるかもしれませんね。

 

このように、「どの情報を行動してみようか」と思うだけでも、行動は変わる。働き方さえも変わる。

 

だから、自己啓発をすることだって、立派なスキルなんです。

 

自分はずっと勉強しているけど、本当に意味があるのかな?

と思ってしまった時。

ただタイピングが速いだけで業務に貢献できているのかな?

と思った時。

そのスキルは、他の人にとってはお金を払ってでも欲しいスキルかもしれません。

 

「気軽にできる」スキルとは、自分にとって気軽にできるだけで、目には見えないかもしれないけれど、必ず生産性に貢献している。

そういったスキルを可視化するため、棚卸するためにも、

「自分が無意識にできていることは、何だろう」と自問自答してみる。

 

そこから、自分の強みや個性というものが、分かるのです。