えのブログ

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

本を早く読みたいという願い

本を早く読みたい。
読めるようになりたい。

一度は、こんな風に思ったことがあるのではないだろうか。

速読というものをやってみても、内容が読み取れなかったり抜けてしまりするから、その真実は単なる読み飛ばしであることに気づいた時。

そもそも、どうして早く読みたいんだっけと自問する。

 

本を早く読めるに越したことはない。だって、早く読めれば人生で読める本の数が多くなるから。本とは、著者の人生そのもの(または一部)が詰まっている。それらに少しでも多く触れることができるのなら。早く読んでみたいと切に願わずにはいられない。

 

…だけど、歳をある程度とるようになってから、
遅く読むのもいいもんだと思うようになった。

 

手に汗にぎる展開。これをありありと、そのスピードと同じくらいに、臨場感たっぷりに味わいたい。そうすることで、感じることができる世界があるのではないかと。

 

リアルに感じようとする読書は、のめりこむような感覚になって、とても遅い。

 

その感覚が嬉しくなってくるのは…年月のせいなのか、
読書のスタイルが変わったのかな。

 

それはきっと、誰も知る由もないことなのだろう。