えのもとさんの読書日記

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

目的が重荷に?最初のきっかけを思い出すことがカギ

 

意気込むと、体に余計な力が入ってしまって、動けなくなる。

みなさんは、そのような体験をしたことがないでしょうか?

 

例えば、私の例をあげましょう。

 

本を読むことが好きだったのですが、ある日、世界で名だたる成功者はみな読書家だという情報を知ります。

その中でも印象的だったのは、投資家のウォーレン・バフェット氏が「あなたのようになるにはどうすればいいか?」と質問されて、

「毎日500ページを読むこと」

と答えたエピソードです。

 

そして、このエピソードに従い努力を続け、一日に600~1000ページも読むことを続けた人がいたようです。

その方も投資で成功をし、アメリカでも有数の成功者に数えられるようになったそう。

 

参考までに、紹介された記事のURLはこちらです。

バフェット氏は仕事の80%の時間を『読んで考える』に使う~読む量は一日500ページ | ハフポスト LIFE

 

その情報を受けて、今から毎日500ページ読むぞ!と意気込んでいた時期もあります。(いえ、正確には、幾度ともなくこの衝動に駆られます)

 

ただ、何度も何度もチャレンジしているこの情報ですが、

どうしてこんなに困難なのだろう?と考えたことがあります。

 

ある時には、習慣として定着しないと続けられないとか、脳は現状維持をするものだから意識しないと変えられないとか、とにかく継続することで定着させるしか方法がないというものばかり。

 

しかし、ここで発想の転換をします。

 

なぜ、成功したいのだろう?成功したいから読むのだろうか?

いつも間にか、情報に踊らされて、目的と手段を取り違えていたのです。

 

私は、純粋に本を読むという行為が好きだから読書に目覚めました。

一日に一冊は読むようにし、自分の好きなテーマを扱っている本を読み通す。そこで、考えることを繰り返して、自分の意見を作り上げることに喜びを感じる。

 

目的=本を読むことが好き→成功したい

手段=毎日500ページの分量を読む

理由=なぜだったのか?? ←ここです

 

このように、何故本を読むのか?という理由が、成功したいという欲望にすり替わっていました。

 

1つの情報にこだわると、理由が見えなくなる

なぜ本を読みたいのか?それは、純粋に好きだから。

そんな当初の動機も、いつの間にか見失っていました。

 

本を読み続けた結果、成功するのであればそれは良いことですが、いくら成功したくても読むことが苦痛になれば続きません。

また、好きではないけれども成功したいから読むという動機を持っている方で、実際に実績を獲得した方も、それは「成功して何を得たいか?」が明確になっているから。

 

そんなことも、見えなくなってしまっていたので、

自分の欲望を駆り立てるような文章や論説には注意したいところですね。

 

 

 

意気込みすぎてしまう時は、目的がすり替わっているかも

目の前のことに熱中している時は、気付かないもの。

それは、「自分が本当はなにを求めているのか?」について。

 

もちろん、これが悪いと言っているわけではありません。

 

最初は軽い気持ちだったけど、いつの間にか本当の目的が芽生えた

自分が取り組みたい、成し遂げたい目的ができた

 

このように、行動することで夢が新たにできることもあります。

その場合は、突き進むべきでしょう。

 

今の現代社会では、自由で選択肢が莫大に増えた結果、

本当は何をしたいのだろう?と分からないと言う人が増えました。

積極的に、流されて生きることを是とする人もいるくらいです。

その中で、行動してみたいと思えることができること自体が幸せなこと。

 

しかし、それが重荷になるようであれば、それはどこかを軌道修正しないといけないサインなのです。

 

体に余分な力が入っている時は、抜いてみる。

毎日ちょっとずつ成長できているなら、それでOK!

 

そんな風に、力を加減することは、自分を労わり、行動しやすくすることでもあるのです。