えのもとさんの読書日記

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

「書くこと」は書く行為だけを表しているのではない?

みなさんは「書く」という単語を聞くと、何を連想しますか?

 

・紙にペンなどを用いて手書きをする

・インターネット上で表示されることを目的にタイピングで入力をする

・電子上でサインをしたり、線を引く

 

主に、書くという行為は、手で文字を書くことが想像されますよね?

 

しかし、私たちは「書く」ことを、インターネット上のどこかに表示されるために、タイピングで入力することを指してるはずです。

 

なぜならば、私たちは近頃、手で文字を書くという行為をあまりしなくなったからです。

もちろん、手書きでメモを書くことは日常的に行っています。

そのため、手で文字を書くという行為も日常的に行っているのですが、

・ブログや本を書くとき

SNSで投稿をするとき

手書き原稿でアップロードをすることは一般的ではありません。

 

パソコンで、あるいはスマートフォンいつでもどこでも、インターネット上のどこかに書きこむことができるようになったためですね。

手書き原稿を画像としてアップロードもできるのですが、どこか読みにくい。

達筆な方などが書いている手書き原稿なら喜んで読むという、一種のパフォーマンスのひとつとして、扱われるようになりました。(実際、手書きで書いてる人もいます)

 

また、Twitterであれ、noteであれ、はてなブログなどのブログサイトやプラットフォームは、入力するだけで文章が投稿できるように設計されています。

文字を入力するだけで文章が完成し、世界中に届けることができる。そして、GOOGLEやYAHOOなどの検索エンジンを通して、サイトに見に行くことができる。

 

そんな便利な世の中では、「書く」という行為はもはや、

手書きでの文字だけを指しているのではないのです。

 

考えてみれば、不思議ですよね。

 

パソコンで「入力する」「タイピングする」という表現も使えるのに、

「書く」という言葉をみんなが使っている。それが一般的になっている。

 

私自身も、何気なく使っているこの言葉。

ある日、突然疑問に思うまでは、書くということについてどのような行為を示しているのか?考えもしませんでした。

それほどまでに、深く、私たちの感覚に沁みついている。

 

このように、日常的に使っている言葉の意味は?どこから、どこまでの行為を指しているの?と問われれば、答えに詰まってしまう言葉は多いものです。