昨今では、
「誹謗中傷はいけない」という考えが広がりつつある。
この流れ自体は好ましいことだが、
ここである一つの懸念を感じた。
「叩かない人も叩け」という同調圧力だ。
ここで言うならば、
誹謗中傷はダメだけれども、
裏金とか汚職とかパワハラとか。
世間的に「ダメなことをしている」人は
叩いてもいい。
むしろ、叩かないお前、なんなの??
という空気が出来ているように思うのだ。
日本では、同調圧力が問題になっている。
それは、この先百年も変わることはないと思う。
以前では、
体罰とかパワハラとか
若者を育てるためだ!という風潮は消えた。
しかし、今度は、
「正しいもの」を求めすぎて、人を非難するようになる。
これは、形を変えているだけで、
本質的にはパワハラや体罰を押し付けていた時代と
変わらないのではないかと思うのだ。
誹謗中傷はいけない。
パワハラもなくなった方が、良い世の中になると信じている。
しかし、今度は正しければ何でもいいという世界にならないために。
私たちは一度、立ち止まって
一人ひとりが熟考する段階にいるのかもしれない。