えのもとさんの読書日記

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

「その職場に一生いなくてもいいんだ」と言う勇気

みなさんは、なんのために働きますか?

ーそりゃあ、お金のためです。

 

では、どうしてその職場を選んだのですか?

ー自分に合うと思ったし、数多くの応募者の中なら、私を選んでくれたからです。

 

じゃあ、もっと好条件を出してくれる職場があれば、移動しますか?

ーもちろん!!当たり前じゃないですか!

 

このやり取りに、違和感を感じるのは私だけだろうか?

 

どこでもありふれているやり取り。

 

今の職場は最高だと思うけれども、

なんだか憂鬱。

もっと好条件の場所があれば…転職するのに…

なんて、思うものですよね。

 

一方では条件ではなく、

自分のポリシーのようなものから、

勤め上げる!のし上がってやる!と

燃えている人もいるでしょう。

 

そこで、こんな話をしましょう。

 

会社の人から聞いた、昔こんな人がいたという話です。

 

大手に勤めていたAさんは、とても期待されていました。

出世頭と見られていたAさんは、

社内の色んな研修に参加し、難しいプロジェクトにも率先してメンバーを牽引する存在。

 

そこで、海外へも力を入れている大手だったので、Aさんに無償で海外のワーホリを、例外的に認めてくれたのです。

 

ワーホリで海外で経験を積んだAさんは、

今日から職場復帰をします。

 

…ところが、その一ヶ月後。

 

Aさんは退職の打診をしてきて、

より好条件の会社に転職したのです。

 

 

…この話を聞いたときに、

Aさんはきっと、キャリアアップのために会社に勤めていただけで、最初から転職を考えていたのだと思われます。

 

それにしても、会社のお金でワーホリに行って、そして退職…とは、並大抵の人では

周りの目が気になってしまい、できないでしょう。

 

 

では、Aさんの違いは何だったのか?

 

 

 

一言で表すならば、

「いたくないなら、その会社に一生いなくてもいい」

「会社も自分を利用しているのだから、自分も会社を利用してやるという気概」

なのです。

 

 

社会人として仕事を与えてもらって、

スキルを与えてもらった会社に感謝しないのか!というと、それも別の話。

 

そもそも、会社でできる仕事を、

仮に自分が外注でしていたほうが、

経験を積んだ時には自分で受注した方が多く報酬が貰えることも多いです。

 

みなさんが、仕事を何処かの会社に頼んだとき。

いくら手数料を収めていますか?

 

その費用は、自分で会社を興していたら、

手元に入っていたもの。

 

もちろん、会社という組織は

所属している人に利益がある程度は分配されている仕組みですが、適正価格なのか

搾取されているのかは、実際のところ分かりません。上層部のみぞ知ることです。

 

だから、Aさんのように

一生ここにいなくてもいいと

言える勇気を持つ。

 

それが、自分の市場価値を高める第一歩なのかもしれませんね。