えのもとさんの読書日記

読むことで、思考が広がる。考えが広がる。みなさんに新しい視点を提供します。

好奇心で記憶の定着は、加速する!

 

Curiosity Gap(キュリオシティ・ギャップ)という概念があります。

 

直訳をすると、「好奇心の差異」

 

意味としては、

既に知っている知識と、今学ぼうとしている知識に隔たりがあることで、

「どういうことだ??」と好奇心が刺激されることを言います。

 

私たちの世界には、意味や概念を知っていても、

人に説明できないことが殆どです。

 

例えば、何気なく使っているファスナー。

ズボンとか、ポーチを締める時に使う、金属の取っ手です。

 

あれが、なぜファスナーの形をしているのか、

どうして掴みやすい形をしているのか、

何のために使うのか

説明することができません。

 

作っている人からしたら、

こういう仕組みで~服に使われる

など説明ができると思います。

 

でも、ただ使っているだけの私たちは、説明することができません。

 

説明できるとしたら、

ズボンを履きやすくするためにちょっと開いていて、履いた後に締めるんだよ、などです。

 

また、なぜ日本という国は公用語が英語じゃないのかなど。

 

「そういうものだよ」

 

と一言で片づけてしまうようなことが、世の中には溢れているのです。

 

全部に対して「何故だ?」と疑ってしまうと、生活が苦しくなるので、

楽に生活するための人間の知恵だとも言えます。

 

…しかし、

 

何か知らないことを聞かれて、説明できないことのもどかしさで、

勉強しよう!学ぼう!

と思ったことはないでしょうか?

 

生活する上で知る必要がなかったけれど、

うまく説明できなくて恥ずかしかったとか、

専門のことなのに答えられなかったとか。

 

知識を深める必要がある場面が時折やってきます。

 

・くやしさ

・知らないことを明確にし、知りたいと思う気持ち

 

これが、まさしく記憶を強める上で鍵となるのです。

 

人は、必要性を感じないことに対して覚えられません。

 

みなさんも覚えがありませんか??

 

話として聞いていて知っているけど、覚えてない。

でも、いざ必要に迫られた時に必死になって勉強したら、

すごい速さで覚えられたこと。

 

これがまさしく、

知らないことと知っていることが明確になり、

記憶の定着を助けた例なのです。

 

 

このように、

自発的に知りたいと思う「好奇心」は、

記憶を手助けする鍵となります。

 

うまく、好奇心を使っていきましょう!

 

 

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